日本歴史地名大系 「木野山神社」の解説 木野山神社きのやまじんじや 岡山県:高梁市今津村木野山神社[現在地名]高梁市津川町今津木野山山頂(五一七・八メートル)にある奥宮と麓のJR伯備線木野山駅前(きのやまえきまえ)にある里宮とに分れる。祭神は大山祇命・豊玉彦命・大己貴命。近世には木野山権現とよばれた。天暦一〇年(九五六)創祀といわれ、伊予国大三島(おおみしま)(現愛媛県越智郡大三島町)の大山祇(おおやまずみ)神社の分霊を勧請したと伝える。神使はオオカミであるといわれ、牛馬の守護神、武神としての信仰が厚く、歴代松山藩主も当社を崇敬しており、板倉勝静は文久二年(一八六二)に軍馬飼育場の守護神として分霊を勧請、元治元年(一八六四)の長州征討には武運長久を祈願したという。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by