木頭山(読み)きとうやま

日本歴史地名大系 「木頭山」の解説

木頭山
きとうやま

那賀川流域の林業は徳島藩の重要な産業の一つとなっており、那賀川上流の現木頭村・木沢きさわ村・上那賀町域の山々は木頭山として藩の管轄下に置かれていた。木頭山は承応元年(一六五二)の木頭御留山之覚(元居書抜)によると、久井ひさい谷・折宇おりう谷・登り尾のぼりお・長者ヶ平・蔭権太かげごんた矢那瀬やなせくず谷・赤松あかまつ山・大用内おおようち沢谷さわだに・尾尻山・太龍寺たいりゆうじ山の一二ヵ所と定められ、留木以外の諸材木は木頭代官中島奉行の許可を得て海部かいふ郡の百姓伐採することを認められた。なお太龍寺山は現阿南市内に位置する。木頭山は木頭代官の支配下に置かれ、代官は出原いずはら(現木頭村)中島口なかしまぐち(現那賀川町)納屋、徳島役所の三ヵ所に各一名ずつが配置され、木頭山山年貢取立と材木についての業務を行った。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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