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未臨界核実験 みりんかいかくじっけん subcritical experiments

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知恵蔵2015の解説

未臨界核実験

核爆発直前の核物質の物理的反応を調べる実験。公表された実施回数は、米国が1997年2月〜2006年9月に計23回、ロシアが98年9月〜00年9月に15回。米ロは爆発を伴わない核実験で、包括的核実験禁止条約(CTBT)に違反せず、現有核弾頭の信頼性維持などが目的と主張。CTBTの精神に反する、新兵器の開発につながる、との批判が強い。

(坂本義和 東京大学名誉教授 / 中村研一 北海道大学教授 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

未臨界核実験

プルトニウムなどの核物質に、高性能な火薬などを爆発させて高い圧力をかけ、その時の変化や動きを観察する実験。核物質が連鎖反応を起こして爆発する状態(臨界)の手前の状態で止めるため、通常の核実験とは異なり、環境汚染もないとされる。ロシアも同様の実験をしている。

(2010-10-13 朝日新聞 夕刊 1総合)

出典|朝日新聞掲載「キーワード」
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

未臨界核実験
みりんかいかくじっけん
sub-critical experiments

高性能火薬の爆発で生じた衝撃波を、古くなった核兵器プルトニウムにぶつけ、核爆発をおこす臨界状態の寸前でとめる実験。臨界前核実験ともいう。衝撃波をうけたプルトニウムの反応を観察することで、核兵器の弾頭の劣化状況など、安全性、信頼性確保に必要な情報が得られるとされる。アメリカは1997年7月と9月、98年3月、9月、12月、99年2月、9月、11月、2000年2月、3月と計10回実施したが、広島、長崎の非核団体や中国、インドなど一部非同盟諸国核軍縮の流れに反するとして批判した。ロシアも明らかにされているだけで1998年9月から2000年9月までに計15回の実験を行っている。核爆発がおきたかどうかを地上で検証できないため、包括的核実験禁止条約(CTBT)違反の可能性も指摘される。アメリカのエネルギー省は「核兵器の安全性と信頼性の維持がねらい。核爆発を伴わない未臨界核実験はCTBTに違反していない」としている。[林 路郎]
 2002年2月にはイギリスもアメリカと共同で未臨界核実験を行っている。さらに2006年8月までにアメリカは通算23回の実験を行った。また、ロシアも2004年8月に未臨界核実験を行っていることを表明している。[編集部]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ) この辞書の凡例を見る
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