事典 日本の地域ブランド・名産品 「本場久米島紬」の解説
本場久米島紬(久米島紬)[染織]
ほんばくめじまつむぎ(くめじまつむぎ)
沖縄県の久米島地域に由来する製法により久米島で生産された紬織物。14世紀頃、南方貿易によってインドをルーツとする製織法が伝えられた。また、中国から養蚕の技法などを習い、島民に教えたのが織物の始まりと伝えられ、日本の紬の発祥地といわれている。真綿から手びきして紡いだ糸を、久米島の山野に自生するテカチ・グールなどの豊富な植物染料、泥染め技法によって染色する。一人で手作業を一貫しておこなう点が特徴。沖縄県伝統工芸製品。1975(昭和50)年2月、久米島紬として通商産業大臣(現・経済産業大臣)によって国の伝統的工芸品に指定。2007(平成19)年3月、本場久米島紬として特許庁の地域団体商標に登録された。商標登録番号は第5029865号。地域団体商標の権利者は、久米島紬事業協同組合。
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報