久米島紬(読み)クメジマツムギ

デジタル大辞泉 「久米島紬」の意味・読み・例文・類語

くめじま‐つむぎ【久米島×紬】

久米島から産出する紬。紺や茶を使った縞物が多い。琉球紬りゅうきゅうつむぎ

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精選版 日本国語大辞典 「久米島紬」の意味・読み・例文・類語

くめじま‐つむぎ【久米島紬】

  1. 〘 名詞 〙 絹織物の一つ。平織で、大部分紺地茶縞。主として沖縄県久米島から産出するところからいう。琉球紬

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改訂新版 世界大百科事典 「久米島紬」の意味・わかりやすい解説

久米島紬 (くめじまつむぎ)

絹織物の一種。着尺用で沖縄県久米島産。江戸時代,1637年(寛永14)薩摩藩属国となった琉球国が貢納布として久米島で織りはじめ,琉球紬といわれた。平織で経糸を絹,緯糸を真綿手紡糸で織ったものと,経緯とも真綿手紡糸使用のものがある。黒褐色,赤茶を主に黄,うぐいす色,灰色を組み合わせ,絣が多く,縞もある。島産のテカチ(シャリンバイ)やグールサルトリイバラ),ヤマモモなど植物染料と泥染の手法を用い,高機(たかはた)で織って砧(きぬた)打ちの仕上げをする。色が落ちにくく,地質は柔軟,光沢があって雅味豊かな風合いをもつ。第2次大戦前の全盛期は年間4万反の生産があったが大戦中は衰退,戦後1956年ころより復活し75年で6500反と発展しつつある。
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