本境寺(読み)ほんきようじ

日本歴史地名大系 「本境寺」の解説

本境寺
ほんきようじ

[現在地名]小浜市竜田

所在地は近世今在家いまざいけ町の東側中央にあたる。法華宗(真門流)。恵光山と号し、本尊十界大曼陀羅。延宝三年(一六七五)九月の本境寺縁起によれば、永正元年(一五〇四)の草創で、山城の本山本隆ほんりゆう(現京都市上京区)開基である日真の直弟日因が北陸道の法華宗勝劣派の統領に任じられ、永正元年に当地にきて当寺を開いたという。天文七年(一五三八)八月二三日守護武田信豊によって寺内寄宿停止がなされ(同年月日「武藤元家奉書」当寺文書)、同一九年には諸役免除となり(同年八月二六日「武田信豊書状」・同月日「山県秀政副状」同文書)、のち代々の領主の保護をうけた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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