本富沢村（読み）もととみざわむら

日本歴史地名大系

本富沢村
もととみざわむら

• 山形県：西村山郡
• 大江町
• 本富沢村

[現在地名]大江町富沢（とみざわ）

最上川中流左岸段丘上にあり、北は藤田（ふじた）村・小見（おうみ）村、南西上流は中沢（なかざわ）村（現朝日町）。最上氏領から元和八年（一六二二）左沢藩領、寛永八年（一六三一）幕府領庄内藩預地、翌九年庄内藩領、慶安二年（一六四九）以降松山藩領。富沢村のうち元和八年に左沢藩領となった部分を本富沢村、幕府領となった部分を新富沢（しんとみざわ）村と称し、本富沢村に属した家は主として集落上手に多い。同九年には「大谷筋富沢村」として、高一四〇石余（最上記）。正保郷帳に本留沢村とあり、田方八四石余・畑方二二石余。慶安二年の左沢山里苅田畠寄帳（寒河江文書）では田八四石余・畑一七石余・屋敷五石余・青苧代米六斗余、屋敷一一。

出典　平凡社「日本歴史地名大系」