富沢(読み)とみざわ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「富沢」の意味・わかりやすい解説

富沢
とみざわ

山梨南部南巨摩郡(みなみこまぐん)にあった旧町名富沢町(ちょう))。現在は南巨摩郡南部(なんぶ)町の南部を占める一地区。1955年(昭和30)万沢(まんざわ)、富河(とみかわ)の2村が合併して町制施行、富沢町となる。2003年(平成15)南部町と合併し、南部町となった。旧富沢町地区は富士川下流部右岸にあり、南は静岡県と接し県最南端に位置する。山林面積が区域の約80%を占める山間農村で、高温多雨のため杉、ヒノキの美林が多く、茶の栽培も盛んである。静岡県へ通ずる国道52号があり、JR身延(みのぶ)線に近く富士宮(ふじのみや)方面への便がよいので静岡県への通勤者が多く、兼業農家が大半を占める。最恩寺仏殿は国指定重要文化財。

横田忠夫

『『富沢町の歴史』(1976・富沢町)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「富沢」の意味・わかりやすい解説

富沢
とみざわ

山梨県南西端,富士川右岸にある地域。旧町名。富士川沿いの平地のほかは赤石山脈に続く山地大部分を占める。 1955年富河村と万沢村が合体し,町制施行。町名は両村から1字ずつとってつけられた。 2003年南部町と合併。気候が高温多雨のため,スギヒノキなどの林業が盛んで,茶,タケノコ栽培も行なわれる。静岡県富士宮市,富士市への通勤者が多い。富士川に沿って国道 52号線が通る。

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改訂新版 世界大百科事典 「富沢」の意味・わかりやすい解説

富沢 (とみざわ)

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