本教外篇(読み)ほんきょうがいへん

改訂新版 世界大百科事典 「本教外篇」の意味・わかりやすい解説

本教外篇 (ほんきょうがいへん)

平田篤胤の神道書。別名《本教自鞭策(じべんさく)》。2巻。1806年(文化3)成立巻頭に〈未だ他見を許さず〉と記され,公刊されなかった著述漢名利瑪竇(りまとう)と名のったマテオリッチの《畸人十編》その他,漢訳されたキリスト教文献の読書ノートである。篤胤はここから得たカトリック教義を換骨奪胎し,自己の神道的世界観に取り入れた幽冥信仰と来世観とを結合して体系化している。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

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