朱仙(読み)しゅせん

日本大百科全書(ニッポニカ) 「朱仙」の意味・わかりやすい解説

朱仙
しゅせん / チューシエン

中国、河南(かなん)省中北部、開封(かいほう)市祥符(しょうふ)区にある鎮。明(みん)、清(しん)代には、江西(こうせい)省景徳鎮(けいとくちん)、広東(カントン)省仏山鎮(ぶつざんちん)、湖北(こほく)省漢口鎮(かんこうちん)と並んで四大鎮の一つとされた。淮河(わいが)支流の渦河(かが)の上流にあり、開封や許昌(きょしょう)への自動車道が通じる。黄河(こうが)流域ワタ作地帯の主産地にあり、小麦、コウリャンなどの栽培も盛んである。清代までは南東の賈魯河(かろが)の水運が発展し、開封への物資集散地として栄えた。12世紀に宋(そう)の岳飛(がくひ)が金(きん)軍を破り、ここまで兵を進めたとされていることは有名である。開封旧城遺跡などの旧跡があり、祥符区における観光産業の中心地となっている。

[駒井正一・編集部 2017年12月12日]

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