精選版 日本国語大辞典 「杉の葉」の意味・読み・例文・類語
すぎ【杉】 の 葉(は)
- ① 酒屋の看板としてつるした杉の葉の玉。酒林(さかばやし)。転じて、酒屋。
- [初出の実例]「杉の葉の中からせなアよろけ出る」(出典:雑俳・柳多留‐二七(1798))
- ② ( 朝顔形の枠の中へ杉の葉がつめてあったところから ) 男子の小便所。
- [初出の実例]「杉の葉へ酔たとみへて芸子たれ」(出典:雑俳・川傍柳(1780‐83)三)
- ③ ( 汚物を隠すため、上に杉の葉が敷いてあったところから ) 武家屋敷の便所。
- [初出の実例]「杉の葉へたれる娘は金に成り」(出典:雑俳・川傍柳(1780‐83)三)
- ④ 蚊をいぶすために燃やす杉の木の葉。
- [初出の実例]「杉の葉をさっさとくべて叱られる」(出典:雑俳・川傍柳(1780‐83)二)