杉原栄三郎(読み)スギハラ エイザブロウ

20世紀日本人名事典 「杉原栄三郎」の解説

杉原 栄三郎
スギハラ エイザブロウ

明治〜昭和期の実業家 東京商業会議所副会頭;東京府議。



生年
慶応1年5月20日(1865年)

没年
昭和11(1936)年1月28日

出身地
江戸

経歴
家は祖父の頃から両替商を営み繁栄した。北海道および満州朝鮮を視察して帰国、内国商品陳列館長となり、日清戦争では陸軍御用商人として巨利を得た。のち杉原商会を創立、雑貨の海外輸出に従事し、横浜および米国サンフランシスコに支店を設けた。大正11年関東大震災による打撃を蒙るまで商勢盛んだった。この間、明治30年東洋メリヤスを創立して社長に就任、メリヤス事業の発展に尽力した。また長田銀行・北武鉄道・箱根土地・共益倉庫・帝国火災保険・加富登麦酒・小田原電気鉄道・大日本護謨・東京会館などの重役を務め、東京米穀商品取引所理事に就任し、財界重鎮として活躍した。一方、25年下谷区議となり、29年東京市議に選ばれる。32年東京府議となり、翌33年東京市議に再選し、以来重選して、40年東京府会議長を務める。また、同年東京商業会議所議員に推され、大正4年副会頭に就任。そのほか諸種の公職を務めた。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「杉原栄三郎」の解説

杉原栄三郎 すぎはら-えいざぶろう

1865-1936 明治-昭和時代前期の実業家。
慶応元年5月20日生まれ。内国商品陳列館長となり,日清戦争では陸軍御用商人として巨利をえた。杉原商会を創立。東京府会議長,東京商業会議所副会頭などをつとめた。昭和11年1月28日死去。72歳。江戸出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android