杉村キナラブック(読み)スギムラ キナラブック

新撰 芸能人物事典 明治~平成 「杉村キナラブック」の解説

杉村 キナラブック
スギムラ キナラブック


職業
ユーカラ伝承者 アイヌ民族工芸家

資格
旭川市無形文化財オイナ・ツイタック伝承保持者〔昭和42年〕

生年月日
明治21年 9月15日

出生地
北海道 深川市一已(イッチャン)

経歴
18歳で旭川市近文コタンの杉村コキサンクルと結婚、1男3女をもうけたが昭和10年夫と死別。のち民芸品店経営大塚一美のすすめで41年からユーカラの録音を始め、42年にはアイヌ神謡・寓話の伝承保持者として市の無形文化財の指定を受けた。44年日本語訳「キナラブック・ユーカラ集」刊行。またチタラベ(花ござ)、サラニップ(編み袋)づくりの名手で、旭川市郷土博物館に作品が収められている。「キナラブック口伝全集」などもある。

受賞
旭川市文化賞(伝統工芸)〔昭和41年〕

没年月日
昭和48年 9月8日 (1973年)

出典 日外アソシエーツ「新撰 芸能人物事典 明治~平成」(2010年刊)新撰 芸能人物事典 明治~平成について 情報

20世紀日本人名事典 「杉村キナラブック」の解説

杉村 キナラブック
スギムラ キナラブック

昭和期のユーカラ伝承者,アイヌ民族工芸家



生年
明治21(1888)年9月15日

没年
昭和48(1973)年9月8日

出生地
北海道深川市一已(イッチャン)

主な受賞名〔年〕
旭川市文化賞(伝統工芸)〔昭和41年〕

経歴
18歳で旭川市近文コタンの杉村コキサンクルと結婚、1男3女をもうけたが昭和10年夫と死別。のち民芸品店経営大塚一美のすすめで41年からユーカラの録音を始め、42年にはアイヌ神謡・寓話の伝承保持者として市の無形文化財の指定を受けた。44年日本語訳「キナラブック・ユーカラ集」刊行。またチタラベ(花ござ)、サラニップ(編み袋)づくりの名手で、旭川市郷土博物館に作品が収められている。「キナラブック口伝全集」などもある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「杉村キナラブック」の解説

杉村キナラブック すぎむら-キナラブック

1888-1973 昭和時代のアイヌ文化伝承者。
明治21年生まれ。口承文学ユーカラをききおぼえ,137話をかたりつたえる。資格保持者として昭和43年旭川市無形文化財に指定。翌年「キナラブックユーカラ集」が刊行された。手工芸では紐(ひも)編物を得意とした。昭和48年9月9日死去。85歳。北海道出身。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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