杉谷チャノバタケ遺跡(読み)すぎたにちやのばたけいせき

日本歴史地名大系 「杉谷チャノバタケ遺跡」の解説

杉谷チャノバタケ遺跡
すぎたにちやのばたけいせき

[現在地名]鹿西町金丸

眉丈びじよう山から南東方向に延びた尾根筋に所在した弥生時代の遺跡で、いわゆる高地性集落に属する。標高五〇―一一〇メートルの高所に立地し、邑知おうち地溝帯の中央部を視野におさめることができる。昭和六三年(一九八八)から県水道管理施設造成に伴い発掘調査を実施。集落遺構は弥生中期後葉・同末葉、後期末葉の三時期にわたって形成されるが、中期末・後期後半には大規模な断面V字形の環濠がめぐらされている。竪穴住居跡は約二〇棟に及び、うち焼失住居五棟・石鏃製作住居三棟を確認。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 火鑽臼 砥石 土器

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android