改訂新版 世界大百科事典 「李士達」の意味・わかりやすい解説 李士達 (りしたつ)Lǐ Shì dá 中国,明代後期の画家。生没年不詳。字は通甫。号は仰槐(よくかい),仰懐。呉県(江蘇省蘇州)の人。万暦2年(1574)の進士であるが,官は不明。蘇州で活躍し,貴顕たちは大金によってもその画作を入手できないほど人気があった。晩年は新郭に隠居し,80歳になっても仙人のようであったという。画は人物,山水を得意とし,万暦期(1573-1619)の流行である奇想の山水画を描いた。作例に《山亭眺望図》(1618,東京,静嘉堂文庫)がある。執筆者:新藤 武弘 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by