奇想(読み)きそう(英語表記)conceit

翻訳|conceit

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

奇想
きそう
conceit

文学における修辞法の一つ。常識では結びつかない2つ以上のものの間に共通性を見出し,それらを強引に結びつけるもので,大がかりな比喩の形をとることが多い。 16~17世紀のバロック文学,特にイギリス形而上詩人の作にしばしばみられる。 J.ダンが詩『のみ』において,語り手とその恋人の血を吸ったのみを,2人が合体する婚姻の床にたとえているのはその一例。フランス象徴派によって復活され,20世紀の T.S.エリオット,パウンドらの作品には凝縮された形の奇想が多くみられる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

き‐そう ‥サウ【奇想】

〘名〙 普通では思いつかない考え。奇抜な思いつき。
小説神髄(1885‐86)〈坪内逍遙〉上「一大奇想(キソウ)の糸を繰りて巧みに人間の情を織なし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

ブラックフライデー

米国などで、感謝祭(11月第4木曜日)の翌日の金曜日のこと。休日とする職場が多く、商店にとってはクリスマス商戦の初日に当たる。「ブラック」は、買い物客による混雑、または黒字を連想させることから。→サイ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

奇想の関連情報