改訂新版 世界大百科事典 「李相和」の意味・わかりやすい解説 李相和 (りそうわ)(R)I Sang-hwa生没年:1901-43 朝鮮の詩人。号は尚火。慶尚北道大邱生れ。1921年《白潮》の同人になって《私の寝室へ》《秋の風景》など感傷的浪漫主義的傾向の詩を書いた。一時東京のアテネ・フランセでフランス語を学ぶが関東大震災にあい帰国,以後は植民地下の民衆の悲哀をうたい,民族の抵抗を内に秘めた詩を書いた。25年カップ(朝鮮プロレタリア芸術同盟)に参加。26年《開闢(かいびやく)》に発表した《奪われし野にも春は来るか》は,格調高い抵抗詩として評価されている。執筆者:金 学 鉉 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by