材質腐朽病(読み)ざいしつふきゅうびょう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「材質腐朽病」の意味・わかりやすい解説

材質腐朽病
ざいしつふきゅうびょう

木材の構成細胞を分解、消費する一群菌類木材腐朽菌)が、枯れ枝傷口から生立木(せいりゅうぼく)の幹や太枝の材部に侵入し、腐れをおこす場合をとくに材質腐朽病という。壮・老齢木では年間の材積成長量より腐朽量のほうが上回ることが多く、樹齢の増加とともに腐れは急速に進行する。このため幹の空洞化や強風による幹折れや落ち枝の原因となる。サルノコシカケ科Polyporaceaeに属する硬質キノコの仲間によっておこり、林業上あるいは風致保存上、重要な樹木病害の一つである。

[小林享夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む