日本歴史地名大系 「村木砦跡」の解説 村木砦跡むらきとりであと 愛知県:知多郡東浦町村木村村木砦跡[現在地名]東浦町森岡国道三六六号の森岡(もりおか)、八剣(やつるぎ)神社の周囲にある海抜五メートルほどの台地上にある。当時この台地の北には石(いし)ヶ瀬(せ)川が深い入江となって入込んでいた。戦国時代織田信秀が度々西三河を攻略し、松平氏の本拠岡崎城(現岡崎市)や安祥(あんしよう)城(現安城市)にまで迫り、天文九年(一五四〇)には安祥城を攻略するほどの勢いであった。当時緒川(おがわ)城・刈谷城に拠る水野信元は織田方であった。天文二〇年信秀が病死した後、今川義元は松平氏に援軍を送り安祥城を奪い返し重原(しげはら)城(現刈谷市)まで兵を進め、衣(ころも)ヶ浦(うら)に船を進め、村木の岬に砦を築いた。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by