日本大百科全書(ニッポニカ) 「緒川」の意味・わかりやすい解説
緒川
おがわ
茨城県北部、那珂郡(なかぐん)にあった旧村名(緒川村(むら))。現在は常陸大宮市(ひたちおおみやし)の西部を占める一地区。2004年(平成16)、山方町(やまがたまち)、美和村(みわむら)、御前山村(ごぜんやまむら)とともに大宮町に編入(大宮町は市制施行して常陸大宮市となる)。旧村域は、八溝山地(やみぞさんち)の一部を占める山村で、西部は栃木県に接し、国道293号が通じる。中心集落は小瀬(おせ)。東部を北から南に貫流する緒川(那珂川の支流)の名を名称とした。江戸時代はコウゾをつくり和紙を多く産した。葉タバコ、ソバ、シイタケの栽培と林業を主とするが、養鶏業は茨城県有数。
[櫻井明俊]