村松城跡(読み)むらまつじようあと

日本歴史地名大系 「村松城跡」の解説

村松城跡
むらまつじようあと

[現在地名]村松町村松

市街地の西方滝谷たきや川右岸にあり、川を外堀とし、北と西は低湿地に臨む。慶長三年(一五九八)以前の上杉氏の時代の遺構古館ふるだてと称し、九〇間四方を土塁と堀で囲まれていた。天文一一年(一五四二)に三条城主長尾俊景が野本大膳を在番させたという(越後野誌)。「上杉年譜」では同一二年とあるが、野本大膳の在番は疑問視されている。さらに同一八年正月二六日の小越平左衛門宛上杉景虎感状(「謙信公御書」米沢市立図書館蔵)に「村松要害攻落刻 上屋被討捕候」とみえるが、城将は不明。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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