日本歴史地名大系 「滝谷川」の解説 滝谷川たきやがわ 福島県:大沼郡滝谷川昭和(しようわ)村小野川(おのがわ)地区を源流域として北流し、旧西山(にしやま)村(柳津町)に入り博士(はかせ)山(一四八二メートル)北西斜面より流出する大小の河川を集めてさらに北流し、柳津(やないづ)町湯八木沢(ゆやぎさわ)で東(ひがし)川を合流し、三島(みしま)町滝谷で北東に蛇行し、さらに柳津町郷戸(ごうど)地内で只見(ただみ)川に合流する。全長二五キロ、流域面積一七五平方キロを有する一級河川。流路に深いV字谷を随所に形成し、中流域からは小規模な河岸段丘が発達し、集落地や農耕地に利用された。滝谷の三階の段丘原は中世領主の居館とされ、最上層を上殿平(うわとんだいら)、中段を中殿平、最下層を下殿平とよび、それぞれ領主・家臣・農民の居住地に区分利用された。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報