じき‐どう ヂキダウ【直道】
①
仏道の悟りに達するのに最も近い道。仏道、
涅槃(ねはん)への直接の道。
直路。
※
源平盛衰記(14C前)三九「衆生正覚の直道
(ジキダウ)即身成仏の要路也」
② 他の力を借りないで、直接に仏の道を知ることのできるもの。すなわち、
人間。
※大観本謡曲・巴(室町末)「
御法の
功力に、
草木国土も、成仏なれば、況んや生ある、直道の弔ひ、かれこれいづれも、頼もしや」
ちょく‐どう ‥ダウ【直道】
〘名〙
※本朝文粋(1060頃)一・菟裘賦〈
兼明親王〉「殊恨王風之不
レ競。直道之已湮」 〔
論語‐衛霊公〕
③ 自分の
信念を曲げないで貫き通すこと。〔論語‐微子〕
すぐ‐みち【直道】
〘名〙 まっすぐな道。まがらない道。間違いのない
筋道。また、
近道。直路
(すぐじ)。
※
太平記(14C後)
三八「山を超る直道
(スグみち)の有けるより引返して」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「直道」の意味・読み・例文・類語
ひた‐みち【▽直道/▽直▽路】
[名・形動ナリ]
1 まっすぐな道。また、そのようにまっすぐであるさま。
「山河の峰谷に相続ければ、―の義を取りて」〈常陸風土記〉
「ただ―の煙とや見し」〈和泉式部集・下〉
2 いちずであるさま。ひとすじ。ひたすら。
「―なる行ひ」〈宇津保・俊蔭〉
じき‐どう〔ヂキダウ〕【直道】
仏語。
1 仏道の悟りに到達するのに最も近い道。直路。
2 他の力に頼らないで、直接に仏道を知ることのできる者。人間のこと。
ちょく‐どう〔‐ダウ〕【直道】
1 まっすぐに通じる道路。
2 人としてふみ行うべき正しい道。
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