来し方行先(読み)きしかたゆくさき

精選版 日本国語大辞典 「来し方行先」の意味・読み・例文・類語

きしかた【来し方】 行先(ゆくさき)

過去将来。過去と未来。きしかたゆくすえ。
※宇津保(970‐999頃)吹上下「きしかたゆくさきあるまじき事をせさせん」
源氏(1001‐14頃)賢木「きしかたゆくさきおぼしつづけられて」
② 過ぎて来た方向場所と、これから行く方向、場所。前後。あとさき。きしかたゆくすえ。
※新井本竹取(9C末‐10C初)「ある時にはきしかた行さきも見えぬ海にまき入れんとしき

こしかた【来し方】 行先(ゆくさき)

① 過ぎて来た方向とこれから行く方向。こしかたゆくすえ。
② 過去と未来。あとさきのこと。こしかたゆくすえ。
※源氏(1001‐14頃)須磨「うみのおもて、うらうらとなきわたりて、ゆくゑもしらぬに、こしかたゆくさき、おほしつつけられて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

脂質異常症治療薬

血液中の脂質(トリグリセリド、コレステロールなど)濃度が基準値の範囲内にない状態(脂質異常症)に対し用いられる薬剤。スタチン(HMG-CoA還元酵素阻害薬)、PCSK9阻害薬、MTP阻害薬、レジン(陰...

脂質異常症治療薬の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android