20世紀日本人名事典 「来栖良夫」の解説
来栖 良夫
クルス ヨシオ
- 生年
- 大正5(1916)年1月14日
- 没年
- 平成13(2001)年6月6日
- 出生地
- 茨城県稲敷郡江戸崎町
- 旧姓(旧名)
- 木村
- 学歴〔年〕
- 江戸崎農学校卒,青年学校教員養成所
- 主な受賞名〔年〕
- 日本児童文学者協会賞(第9回)〔昭和44年〕「くろ助」,中央児童福祉審議会賞〔昭和56年〕
- 経歴
- 昭和11年茨城県下の小学校教師となる。16年生活綴方事件で検挙される。18年応召し、21年中国より帰国。同年新世界社に就職し、「子供の広場」編集部に入り、児童文学を始める。44年「くろ助」で日本児童文学者協会賞を受賞。児童文学における歴史小説の名手として知られ、代表作に「おばけ雲」「江戸のおもちゃ」「文政丹後ばなし」「波浮の平六」「村いちばんのさくらの木」のほか、「来栖良夫児童文学全集」(全10巻 岩崎書店)などがある。25年日本作文の会の創立に参加、のち日本児童文学者協会理事長、日本子どもを守る会副会長などを務めた。
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報