来迎堂町(読み)らいこうどうちよう

日本歴史地名大系 「来迎堂町」の解説

来迎堂町
らいこうどうちよう

下京区松原通堀川西入北側

東西に通る松原まつばら(旧五条大路)に面する北側の片側町。

平安京の条坊では左京五条二坊四町南側と同五町南側にあたり、平安中期以降は五条大路堀川大路西の地。町名の由来ともなった天仁二年(一一〇九)創建の来迎堂は、新善光寺と号し当町北側に所在(山城名跡巡行志)、「山城名勝志」所引永禄一二年(一五六九)八月九日の散位・左兵衛尉連署書状に、「新善光寺号来迎堂領洛中高辻堀川五条間敷地四町々」とみえる。文禄年中に下寺町に移った(坊目誌)。「今昔物語集」巻二七の「三善ノ清行ノ宰相、家ニ渡レル語」に「五条堀川ノ辺ニ荒タル旧家有ケリ、悪キ家也トテ人不住ズシテ久ク成ニケリ。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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