来迎引接(読み)ライゴウインジョウ

デジタル大辞泉 「来迎引接」の意味・読み・例文・類語

らいごう‐いんじょう〔ライガウインゼフ〕【来迎引接】

阿弥陀仏菩薩ぼさつを従えて現れ、臨終の念仏行者を浄土に迎えとること。引接。

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精選版 日本国語大辞典 「来迎引接」の意味・読み・例文・類語

らいごう‐いんじょうライガウインゼフ【来迎引接】

  1. 〘 名詞 〙 仏語阿彌陀仏が菩薩らと来迎して、衆生極楽浄土へ導くこと。引接。迎接(ごうしょう)
    1. [初出の実例]「語門弟子曰、多仏菩薩来迎引接」(出典日本往生極楽記(983‐987頃)弘也)

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世界大百科事典(旧版)内の来迎引接の言及

【往生】より

…死者の追善ではなく,自身が極楽に往生できることを願ったのである。この願望から人々の間で,阿弥陀仏のはたらきとしての来迎引接(らいごういんじよう)(阿弥陀仏が臨終に来迎して,浄土へ引導接取すること)が強く想念された。来迎引接(摂)を絵画化したのが来迎図であり,儀礼化したのが迎講や来迎会である。…

【来迎】より

…とくに念仏行者が臨終のときに,阿弥陀仏が諸菩薩とともに雲に乗り,死者のところへ迎えに来て,極楽浄土へ導き引きとることをいう。来迎引接(いんじよう)と熟し,迎接(ごうしよう)とも略する。阿弥陀仏の来迎は阿弥陀仏四十八願のうちの第十九願に示されている。…

※「来迎引接」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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