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阿弥陀仏 あみだぶつAmitābha; Amitāyus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

阿弥陀仏
あみだぶつ
Amitābha; Amitāyus

弥陀如来ともいう。無量光,無量寿と漢訳。極楽浄土に存在する仏でおもに浄土教で信仰される。その起源については異説が多い。 100年頃の『無量寿経』によれば,阿弥陀仏は世自在王仏のとき法蔵比丘という菩薩であったが 48の誓願を立てて修行し仏となり,極楽浄土を設立し現在もそこで説法している,とある。極楽浄土は修行者の罪業や修行の程度に従い9種に分けられ,9等の浄土に住する九品阿弥陀は9種の印を結ぶことがある。日本には7世紀初め頃に阿弥陀仏信仰が伝えられ,平安時代中期以降隆盛し,多くの画像や彫像が造られた。脇侍に観音と勢至菩薩をもつ三尊形式のものも多い。遺品には,法隆寺金堂壁画中の像,橘夫人厨子の三尊像 (ともに白鳳時代) ,法隆寺伝法堂の3組の三尊像,東京国立博物館の三尊像 (ともに天平時代) ,京都の清涼寺,広隆寺,平等院,三千院などの平安時代の作がある。また奈良・平安・鎌倉時代には阿弥陀来迎図も多く描かれた。

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デジタル大辞泉の解説

あみだ‐ぶ【阿弥陀仏】

あみだぶつ」の音変化。

あみだ‐ぶつ【阿弥陀仏】

《〈梵〉Amitābha無量光仏と訳)Amitāyus無量寿仏と訳)の音写から》西方浄土教主。すべての衆生を救おうと48の誓いを立てた仏。浄土宗浄土真宗では本尊とし、念仏による極楽往生を説く。弥陀。阿弥陀。阿弥陀如来

あみだ‐ぼとけ【阿弥陀仏】

あみだぶつ」に同じ。

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百科事典マイペディアの解説

阿弥陀仏【あみだぶつ】

阿弥陀はamitabha(無量光),amitayus(無量寿)の音略。光明・寿命の無碍(むげ)・無量の意。弥陀と略称。過去無量劫(ごう)に法蔵菩薩であったとき,四十八願を立て,修行の結果,悟りを得て仏となり,西方極楽浄土を建立して教えを説く。
→関連項目回向往生勧学会観音久遠実成極楽浄土信仰浄土門称名念仏勢至菩薩大無量寿経他力報身蓮華蔵世界

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大辞林 第三版の解説

あみだぶつ【阿弥陀仏】

阿弥陀 」に同じ。

あみだぼとけ【阿弥陀仏】

阿弥陀 」に同じ。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

阿弥陀仏
あみだぶつ

大乗仏教における諸仏のなかでもっとも代表的な重要な仏。阿弥陀如来(にょらい)ともいい、略して「弥陀」ともいう。この仏の信仰を中心として成立したのが浄土(じょうど)教である。阿弥陀という名は、もとインドにおいてはアミターユスAmityus(無限の寿命をもつ者。無量寿(むりょうじゅ))とアミターバAmitbha(無限の光明をもつ者。無量光)という二つのサンスクリット語で表されていたのであるが、それが中国に伝えられて、どちらも阿弥陀と音写された。したがって、阿弥陀は単にアミタAmita(無量の意)を音写したものではなく、この二つの原名のいずれにも相当すると考えられる。中国、日本では、この阿弥陀と相並んで無量寿という意訳語もよく用いられているが、これは字義どおりにはアミターユスに相当するけれども、実際にはアミターバの訳語として用いられたことも少なくない。
 阿弥陀仏信仰を主題とする経典としては、『無量寿経』『観無量寿経』『阿弥陀経』の「浄土三部経」がある。『無量寿経』によると、久遠の昔、世自在王(せじざいおう)仏が出現されたとき、阿弥陀仏は、法蔵(ほうぞう)(ダルマーカラ)比丘(びく)という菩薩(ぼさつ)であったが、無上なる悟りを得ようと発心し、生きとし生ける者を救済するための本願(以前の誓願(せいがん))として四十八願(異本では二十四願、三十六願など)をたて、五劫(こう)という途方もなく長い間修行を重ね、ついにその誓願と修行を成就して、いまから十劫というはるか以前に仏となった。この仏は阿弥陀仏とよばれ、ここより西方の十万億仏土を過ぎた安楽(極楽(ごくらく)のこと。原語はスカーバティー、「楽のあるところ」の意)という世界(浄土)において、現在も教えを説いているという。このような阿弥陀仏とその浄土については、このほかにも多くの大乗経典に関説されており、その教えはインドからアジア全域に広く流布した。とくに中国、日本においては、念仏によって阿弥陀仏の浄土に往生して悟りを得ることを願う教えを浄土門と称し、また他力(たりき)の教えともよび、仏教の一大系統を形成するに至った。浄土宗、浄土真宗(または真宗)、融通(ゆうずう)念仏宗、時(じ)宗などの諸宗派はみなこの系統に属している。[藤田宏達]
『藤田宏達著『原始浄土思想の研究』(1970・岩波書店)』

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世界大百科事典内の阿弥陀仏の言及

【パンチェン・ラマ】より

…ダライ・ラマ5世が,タシルンポ寺に長く住持した師僧ロサン・チューキ・ゲンツェンの没後,この大僧院を通じて,かつての宗派抗争の拠点であったツァン地方を,ゲルー派の掌中に収めておくため,選ばれた転生者に支配させることにした。一般には阿弥陀仏の化身の転生者と信じられ,ダライ・ラマに次ぐ地位を与えられている。しかし,パンチェン・ラマの周囲にその後反ダライ・ラマ,反中央政府の気風がおのずからでき上がり,すでにパンチェン・ラマ2世は清朝に協力して多くの政治的特権を獲得した。…

※「阿弥陀仏」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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