日本大百科全書(ニッポニカ) 「東カラフト海流」の意味・わかりやすい解説 東カラフト海流ひがしからふとかいりゅう 樺太(からふと)(サハリン)の東岸沿いに北海道沖合に南下する寒流。オホーツク海の反時計回りの海流系の一部となっているが、強い流れではない。アムール川の水や融氷水の影響を強く受けて、塩分が低い(夏期、表層で32以下。32は海水中の塩類の量をpsu=実用塩分単位で示した値)のが特徴である。表層水温は夏には15℃くらいになる。この低温・低塩分水は海氷の生成に関係している。この海流域はスケトウダラ、ニシンの漁場である。[赤川正臣][参照項目] | オホーツク海 | 樺太 | psu 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例