東京オフショア市場(読み)トウキョウオフショアシジョウ

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百科事典マイペディア 「東京オフショア市場」の意味・わかりやすい解説

東京オフショア市場【とうきょうオフショアしじょう】

国際金融取引を活発化させるため,第三国間での資金調達融資を国内市場とは遮断して行う資金取引市場。日本でも円の国際化と金融自由化に加え東京市場の国際化を図る目的で,1986年東京オフショア市場(Japan Offshore Market,略称JOM)が発足。JOMは非居住者を相手に資金の調達と運用を行っている。国内市場とは切り離したうえで一定の国際金融取引向けの優遇措置を適用する〈内外分離型〉の市場である。市場に参加する銀行はオフショア勘定(特別国際金融取引勘定)を設け,経理上はこの特別勘定をその他の勘定(一般勘定)と区分して管理することが義務付けられている。当初外貨建てが8割近くを占めていたが,最近では円建てが7割に達している。→オフショア・センター

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世界大百科事典(旧版)内の東京オフショア市場の言及

【東京金融市場】より

…(3)東京ドルコール市場 国内で翌日から3ヵ月といった短期の外貨資金(ドルに限らないが,ドルが主である)を外国為替銀行(為銀)どうしで無担保で貸借する市場。(4)東京オフショア市場Japan Offshore Market(JOM) 為銀が国内取引用の一般勘定とは別にオフショア取引用の特別国際金融取引勘定(オフショア勘定)を設け,電話やテレックスを通じて取引を行う。それは海外から預金や借入れによって資金を調達し,海外への貸出しや預け金によって運用する(外-外取引)内外分離型で,オフショア勘定と一般勘定の間の資金振替には厳しい制限がある。…

※「東京オフショア市場」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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