東京学(読み)とうきょうがく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東京学」の意味・わかりやすい解説

東京学
とうきょうがく

建築・都市計画等の専門分野において,東京を対象に都市の解析を行なうこと。そればかりでなく,テレビ番組や雑誌・書籍などでも,東京をテーマに扱ったいわゆる東京論ものが目につく。 1985年の東京サミット以降にますます高まりを見せたこの東京論ブームは,東京の国際的地位の向上や,情報社会の中枢としての機能が一段と強まったことを反映しており,欧米の都市にはない新しいタイプの現代都市の姿に注目するものである。また,戦前から明治江戸にまでもさかのぼり,東京の文化を再認識し,この大都市の活力や魅力の根元を探ろうとするものもある。劣悪な環境の現在の東京ゆえに,過去や未来に理想の姿を探しているという見方も一真理であろう。また最近の隅田川浄化や,ウォーターフロント開発などはこのブームの一端である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android