東八幡原村
ひがしやわたばらむら
[現在地名]芸北町東八幡原
臥竜山・掛頭山・鷹ノ巣山などの高山に囲まれた八幡高原に集落が点在する。東は橋山村・政所村、南西は西八幡原村、西は石見国上道川村(現島根県美濃郡匹見町)、北は石見国波佐村(現島根県那賀郡金城町)、北東は雲耕村。西八幡原村ともと一村で、八幡原村と称し、八幡神垂迹のゆえをもって名付けたと伝える(芸藩通志)。また荒神原の亀山八幡宮の神体の鏡は当地でみつかったものといい、八幡原の名もそれによると伝える(「雲耕岡田旧記」岡田神社蔵)。
慶長六年(一六〇一)の検地帳(芸北町役場蔵)に「奥山之内八幡原東村」とみえ、元和五年(一六一九)の安芸国知行帳には「八はた原ひかしの村」とある。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報