東太郎山(読み)ひがしたろうやま

日本歴史地名大系 「東太郎山」の解説

東太郎山
ひがしたろうやま

上田盆地北側の太郎山と並んで、その東側に立つ標高一三〇一メートルの山。太郎山との間には黄金沢こがねざわ渓谷南北に延びている。南山麓には神科かみしな台地が広がっている。北は傍陽そえひ(現小県郡真田町)に下る。

正保三年(一六四六)に作成された上田領絵図に東太郎山を「ほう山」「坊山」と記し、年代不詳であるが、同じく江戸時代作成の上田城下近郷図には「房山」と記されており(小県郡年表)、古くは望山であったことを物語っている。現在も山頂鞍部に小字峰小屋みねごや古屋こや(小屋)など山城跡とかかわりをもつ地名を残し、山麓の小県郡真田町には根古屋ねこや城や戸石といし城などの山城跡を残し、中世に山麓に居を構えていた真田氏が見張りを置いた山であることを物語る。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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