日本歴史地名大系 「東山第一〇一号窯」の解説 東山第一〇一号窯ひがしやまだいひやくいちごうよう 愛知県:名古屋市千種区末森村東山第一〇一号窯[現在地名]千種区田代町猿投(さなげ)窯東山地区の古窯は七三基確認され、五世紀後半から七世紀前半にかけての須恵器窯が八五パーセントを占める。猿投窯における陶器生産の母体である。猿投窯が終末期に分極化する過程で出現する山茶碗窯もあり、東山第一〇一号窯は後者である。当窯は東山動植物園内の上(かみ)池から東北に延びた谷の奥、標高七五メートルの東南斜面にあり、この辺りの地名は瓶杁(かめいり)である。昭和四七年(一九七二)の発掘調査によれば、分炎柱をもつ窖窯構造の窯体は残存状態もよく、現在は樹脂加工を施され、一般公開されている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by