日本歴史地名大系 「千種区」の解説 千種区ちくさく 愛知県:名古屋市千種区面積:一八・五九平方キロ市の中央部からやや東北寄りに位置し、東は名東(めいとう)区、北は守山(もりやま)区、西は東・中の両区、南は昭和・天白(てんぱく)の両区に隣接する。地形は北から西にかけて低く、東部一帯は標高一〇〇メートル内外の丘陵が起伏している。区の東北辺を矢田(やだ)川およびその支流香流(かなれ)川が東から西へ、山崎(やまざき)川が中央部から西南に流れ、猫(ねこ)ヶ洞(ほら)池など池沼も多い。東部の丘陵地にある東明町(とうめいちよう)遺跡から縄文時代後期の土器を出し、中央部には城山(しろやま)遺跡・城山古墳群、西南部には茶臼山(ちやうすやま)・太郎塚(たろうづか)古墳群などがあって、鉄器・金銅器・須恵器などを出土している。東南部の東山(ひがしやま)から昭和・天白両区にまたがり東山・八事(やごと)古窯跡群が続き、古墳時代から鎌倉時代に至る窯跡が濃密に分布する。律令時代、当地域は愛知郡に属し「和名抄」の物部(もののべ)郷はこの辺りと考えられている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「千種区」の意味・わかりやすい解説 千種〔区〕ちくさ 愛知県西部,名古屋市東部に位置する区。1937年 10区制施行の際に誕生し,1975年に東部を名東区として分離。洪積台地と新第三紀層の緑の多い丘陵地帯にあり,名古屋の住宅地域,文教地域をなす。東部に自由ヶ丘団地,東山動植物園,平和公園が,南東部には名古屋大学をはじめ各種の大学がある。面積 18.18km2。人口 16万5245(2020)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by