最新 地学事典 「東平角閃岩体」の解説
とうなるかくせんがんたい
東平角閃岩体
Tonaru amphibolite mass
四国別子地域三波川変成帯のアルバイト-黒雲母帯およびオリゴクレース-黒雲母帯に発達するテクトニック・メランジュ帯の中の巨大なテクトニック・ブロックの一つ。周囲の三波川変成岩とほぼ調和的な岩床状の形態をし,東平を中心に6km×1kmにわたって分布する。森山浩(1990)は変成履歴によりこの岩体をT-ⅠタイプとT-Ⅱタイプに区分,前者は後者に包有される小岩体で,累進変成作用によって緑れん石角閃岩相に達する変成作用を受けているのに対し,後者は岩体の主体を占め,層状斑れい岩を原岩として,エクロジャイト相の変成作用を受けた後,現位置に固体貫入し,さらに緑れん石角閃岩相の変成作用を受けた。両タイプの合体はT-Ⅱタイプの現位置への固体貫入の時期と考えられる。参考文献:A.Takasu et al.(1994) Lithos, Vol.33
執筆者:高須 晃
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

