東志村(読み)ひがししむら

日本歴史地名大系 「東志村」の解説

東志村
ひがししむら

[現在地名]新井市東志

矢代やしろ川と渋江しぶえ川の間に開かれた平地南部に位置し、志村・三本木さんぼんぎ新田村に囲まれる。八幡社に二体の石造神像を納める石龕があり、左側に永享八年(一四三六)七月二七日の銘、右側に「諏訪八幡宮」、側面に「東志村」と彫られている。寛永一五年(一六三八)志村と菅沼すがぬま村の共有林に東志村の者が入ったことから争論が起こったが、東志村の山入りについては一定の規制を設けて解決した(「為後日証文」岡田寅蔵氏蔵)。しかし慶安二年(一六四九)問題は再発し、東志村と志村の間に争論が起き、東志村の者は馬五匹に積むことのできるだけの刈敷などに限り刈取りを許された(「相定申山之事」金子以策氏蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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