出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
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「かしき・かっちき」とも。春先に山野・畦畔などに繁茂する青草や木の若芽を採取し,そのまま田畑にすきこんで肥料としたもの。草を肥料とする施肥法は古代から苗草として広く普及し,近世農業でも農民の自給肥料として重要な地位を占めていた。そのため水田の周囲には広大な採草地を必要とし,共同利用地である山野の入会地からも採取した。草肥にはマメ科作物の茎葉,池や沼の藻,レンゲ草などもある。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
…この種の自給経営の特色は農具の鉄製部分や塩など,その地で得られない少数のものを,生産物と交換で入手するほかは,すべての生産・生活に要する資材を自家労働で入手することである。田の肥料には田植前に山野に自生する草や灌木の若枝を刈り取り,それを生のまま踏み込む刈敷を使う。畑の肥料には朝草を多量に刈って厩に入れ,牛馬に踏ませた厩肥や堆肥を使い,自家の屎尿や作物の残屑,台所の使い水なども肥料として使う。…
…ことに水田肥料の使用が大きな問題となってくるのは,中世の畿内,山陽道に水田二毛作が普及した後で,そこでは山野の草木を青刈りのまま,あるいは厩(うまや)に入れ,あるいは灰に焼いて施したのであった。中世の農業事情を示すといわれる《清良記》が遅効性を中心とした肥料論を展開し,採草給源としての山野の利用問題に言及していることは,刈敷(かりしき)が当時の主要肥料であったことを示すものである。このような事情は近世になってからも同様で,領主への年貢生産と自給だけを問題とする経営では,やはり上記のような刈敷,厩肥,堆肥,灰が基本肥料であり,人糞尿も補助的に重要視された。…
…日本の近世期における農用林野利用の一形態。小農が自立して本百姓となり,本百姓(高持百姓)を村落構成員とする近世村落(小農村落)が成立すると,自立した本百姓の生産・生活を維持・補強するために,村落構成員(本百姓)のすべてが村落規制のもとにある入会地(刈敷山(かりしきやま),柴山,秣場(まぐさば),萱場(かやば)など)に対して共同の利用権を持つ。このような農用林野の利用形態が村中入会で,林野に対する近世領主権の支配の確立と,そのもとにおける小農の本百姓への自立とをまって,はじめて成立する。…
※「刈敷」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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