日本歴史地名大系 「東泉寺跡」の解説 東泉寺跡とうせんじあと 熊本県:葦北郡芦北町宇戸村東泉寺跡[現在地名]芦北町花岡花岡(はなおか)に古東泉寺(ふるとうせんじ)の地名があり、初めここに天文年間(一五三二―五五)球磨人吉(ひとよし)庄永国(えいこく)寺(現人吉市)の台庵により開基されたという。同地域内の佐敷東(さしきひがし)の城跡の下、拵(かこい)に鐘楼跡と竹林に覆われた墓石群が残り、いずれの時かここに移転したという。「国誌」によれば月照山と号し「禅済家京妙心寺末寺」とする。延宝八年(一六八〇)再興し、妙解院(細川忠利)・真源院(細川光尚)の位牌を安置したが(「葦北郡佐敷手永寺院御改帳写」元山家文書)、幕末に廃寺となる。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by