東漢(読み)とうかん(英語表記)Dōng Hàn

精選版 日本国語大辞典 「東漢」の意味・読み・例文・類語

とう‐かん【東漢】

中国後漢別称首都洛陽が、前漢の首都の長安東方に位置するために呼ばれる。

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デジタル大辞泉 「東漢」の意味・読み・例文・類語

とう‐かん【東漢】

後漢異称。都を前漢の長安から東の洛陽に移したのでいう。

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改訂新版 世界大百科事典 「東漢」の意味・わかりやすい解説

東漢 (とうかん)
Dōng Hàn

中国,後漢の別称。王莽おうもう)に帝位を奪われて一時中断した漢王朝は,紀元25年に劉秀によって再興された。再興以後の漢を後漢というが,都を東の洛陽(東京)にうつしたところから東漢ともよばれる。

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旺文社世界史事典 三訂版 「東漢」の解説

東漢
とうかん

後漢 (ごかん) の別称。前漢が長安に都した(西漢)のに対し,後漢は東方の洛陽(東京)に都したのでこう呼ぶ。➡ 後漢

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「東漢」の意味・わかりやすい解説

東漢
とうかん

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「東漢」の意味・わかりやすい解説

東漢
とうかん

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世界大百科事典(旧版)内の東漢の言及

【漢氏】より

…後漢霊帝の子孫といい,秦始皇帝の裔という秦氏(はたうじ)とならび称せられる。東漢(倭漢)(やまとのあや)と西漢(河内漢)(かわちのあや)の両系にわかれ,その後に渡来した今来漢人(新漢人)(いまきのあやひと)を加え,巨大な氏族として存続した。東漢は,大和国高市郡を中心に勢力をひろげ,7世紀までに,坂上・書(ふみ)・民・池辺・荒田井など多くの直(あたい)姓氏族にわかれ,天武天皇の八色の姓(やくさのかばね)において忌寸(いみき)姓に改められ,8~9世紀には,坂上氏を中心に政界に地歩を占め,宿禰(すくね)・大宿禰を賜る氏もあらわれた。…

【漢】より

…そのため王莽が簒奪する以前の漢を前漢といい,復活後の漢を後漢という。また前漢は都を長安におき,後漢は都を洛陽に定めたため,都の位置から前漢を西漢,後漢を東漢とよぶことがある。 中国で,はじめて統一国家が出現したのは秦の時代である。…

【光武帝】より

…ついに25年,劉秀みずから皇帝に即位し,建武と改元し洛陽を国都と定めた。長安に都した前漢(西漢)に対して東漢といわれるゆえんである。翌年に洛陽に高廟と社稷(しやしよく)を立て,郊兆(祧廟)を設け,王朝の五行の配当を火徳とし色は赤を尚(たつと)び,王朝の形式を整えた。…

※「東漢」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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