日本歴史地名大系 「東笠山・西笠山」の解説 東笠山・西笠山ひがしかさやま・にしかさやま 富山県:上新川郡大山町東笠山・西笠山大山町南部の山。有峰(ありみね)盆地(現在有峰湖)の西側にそびえ、熊野(くまの)川・小口(おぐち)川の源頭を取囲む標高一六八七メートル(東)および一六九七メートル(西)の山で、両山はなだらかな稜線で続き、山頂部も平らかな高原状を呈し、植生も豊かである。元禄一三年(一七〇〇)の立山禅定並後立山黒部谷絵図(県立図書館蔵)には東笠山・西笠山の両山を並記。享和三年(一八〇三)の奥山御境目見通山成川成絵図(同館蔵)には西笠山のみ記載し、その東側にカサ峠を記入している。近世越中平野から水須(みずす)番所を経て有峰村へ行くとき通過するのが東笠山の笠(かさ)峠であった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by