東老田村(読み)ひがしおいだむら

日本歴史地名大系 「東老田村」の解説

東老田村
ひがしおいだむら

[現在地名]富山市東老田

願海寺がんかいじ村の南、鍛治かじ川右岸の微高地に位置する。東は婦負郡住吉すみよし村、西は中老田村、南は枝村の東老田新村。北陸街道(巡見使道)が通る。戦国時代、一帯は願海寺城主寺崎氏の勢力下にあったが、同氏没落後その家老の支配地となって家老田かろうだと称したという。のち「老田」となり、やがて「おいだ」と称するようになったのが村名の由来と伝える(老田村郷土資料)。慶長一七年(一六一二)の知行方目録(北徴遺文)に、利波となみのうちとして老田村とみえ、前田利長により、同地の一五石余など六五四石余が前田長時に与えられている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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