東舘村
ひがしだてむら
[現在地名]矢祭町東舘
戸塚村の南方、久慈川の東岸平地と後背丘陵に立地。水戸街道が通り、宝坂村への道が分岐する。村名は中世に館(東館)があったことに由来。もと日荷館村といったが、慶長五年(一六〇〇)東館が廃された際、村町割が行われ東舘村が成立したという(文化五年「万品々覚帳」石井家文書)。天正一九年(一五九一)閏正月二五日の佐竹義宣知行充行状(秋田藩家蔵文書)に「東舘」とみえ、東舘のうちの五貫文を滑川伊賀守に与えている。正保郷帳に村名がみえ高六七七石余、うち田二八四石余・畑三九二石余。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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