矢祭町(読み)やまつりまち

日本歴史地名大系 「矢祭町」の解説

矢祭町
やまつりまち

面積:一一八・二二平方キロ

東白川郡の南端に位置し、北から東ははなわ町、南から西は茨城県久慈くじ里美さとみ村・同郡大子だいご町。面積のほぼ八〇パーセントは山林に占められ、主産業は農林業。おもに米とこんにゃくを作る。中央を南流する久慈川により東は阿武隈高地、西は八溝やみぞ山地に二分されており、東岸で小田おだ(滝川)川、西岸で矢祭川が合流する。久慈川沿いにJR水郡線が縦貫磐城石井いわきいしい南石井みなみいしい東舘ひがしだて矢祭山やまつりやま各駅がある。国道一一八号が水郡線に並走する。国道三四九号は、塙町から当町に入り東舘で国道一一八号と合流、すぐに再び分岐し小田川沿いに南東の里美村に通じる。南西部にある矢祭山公園は、矢祭山の東斜面と久慈川を挟んでその対岸に奇岩・怪石が点在する景勝地で、奥久慈おくくじ県立自然公園に含まれる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「矢祭町」の意味・わかりやすい解説

矢祭〔町〕
やまつり

福島県南東部,久慈川の上・中流域にある町。 1955年豊里村と高城 (たかぎ) 村の一部が合体して矢祭村となり,63年町制。江戸時代中期からコンニャクの栽培が行われ,木材を産する。久慈川渓谷と矢祭山の美観は,田山花袋の『山水小記』で有名。久慈川のアユは名物の一つ。奥久慈県立自然公園に属する。久慈川に沿って国道 118号線,JR水郡線が通る。面積 118.27km2人口 5392(2020)。

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