東西屋(読み)トウザイヤ

デジタル大辞泉 「東西屋」の意味・読み・例文・類語

とうざい‐や【東西屋】

口上の始めに「東西東西」と言ったところから》人に雇われて、街頭などで広告の口上を述べる人。ひろめや。

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精選版 日本国語大辞典 「東西屋」の意味・読み・例文・類語

とうざい‐や【東西屋】

  1. 〘 名詞 〙 ( 口上のはじめに「東西東西」というところから ) 街頭、店頭で広告の口上を述べることを業とする者。ひろめや。ちんどんや。
    1. [初出の実例]「売物広告屋 是れは旧時俗に東西屋」(出典:風俗画報‐一五二号(1897)人事門)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「東西屋」の意味・わかりやすい解説

東西屋
とうざいや

チンドン屋

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世界大百科事典(旧版)内の東西屋の言及

【屋外広告】より

…看板は室町期から江戸期にかけて,商業の発展に伴って発達した。1845年(弘化2)〈東西屋〉が大坂に,81年〈広目屋〉が東京に誕生したが,両者はともに街頭移動広告を請け負う広告業者のさきがけであり,キャラバンを組んで全国で催物をして歩いた。90年,電柱広告掲出の認可を得た東京電灯会社が,東京と大阪で営業を開始。…

【チンドン屋】より

…町回りの広告宣伝業者で,その鳴物の音が鉦と太鼓が主になっていて,チンドンというように聞こえるのでチンドン屋といわれた。明治初期から昭和初期へかけてはチンドン屋の名称はなく,〈東西屋〉あるいは〈広目(ひろめ)屋〉といわれた。街路などで立ち止まって口上をいうとき,最初に〈トザイ,トーザイ〉といったから東西屋であり,開店の披露をするから広目屋といわれたのである。…

※「東西屋」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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