東西東西(読み)とうざいとうざい

精選版 日本国語大辞典 「東西東西」の意味・読み・例文・類語

とうざい‐とうざい【東西東西】

感動
① 主として大勢のさわがしい中に立ち入ってそれを静めるときにいう。静かにしろ。静粛に。東西
評判記難波の㒵は伊勢白粉(1683頃)二「東西東西(トウザイトウザイ)いづれも御しんべうにござりませ」
② 特に、芝居相撲などで、見物人を静めたり、口上を述べたりするときにいうきまり文句。東西。とざいとうざい。
※俳諧・大坂独吟集(1675)上「奥山に扨も狸のはらつづみ 東西東西さるさけぶ声〈幾音〉」

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デジタル大辞泉 「東西東西」の意味・読み・例文・類語

とうざい‐とうざい【東西東西】

[感]《もと相撲で、東から西までおしずまりなさい、という意で言い始めたという》興行物などで口上を述べるときに、また、ざわめきをしずめるときなどに言う語。東西。とざいとうざい。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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