ちんどん屋(読み)ちんどんや

精選版 日本国語大辞典 「ちんどん屋」の意味・読み・例文・類語

ちんどん‐や【ちんどん屋】

〘名〙 人目につく姿で、鉦(かね)太鼓三味線、また、トランペットクラリネットなどの楽器を鳴らしながらにぎやかに町をねり歩き、商店劇場などの広告宣伝を行なう職業。また、その人。東西屋。ひろめや。ちんどん。
真理の春(1930)〈細田民樹〉この歓び「このチンドン屋(ヤ)は、すっかり進の気に入ったのか、その洋傘を受けとると」

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デジタル大辞泉 「ちんどん屋」の意味・読み・例文・類語

ちんどん‐や【ちんどん屋】

人目をひく服装をして、かね・太鼓をたたき、三味線・クラリネットなどを鳴らしながら広告・宣伝を行う職業。また、その人。東西屋。ひろめや。
[類語]サンドイッチマン

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日本文化いろは事典 「ちんどん屋」の解説

ちんどん屋

人目をひく服装をして、鉦〔かね〕(※)や太鼓、三味線・クラリネットなどの楽器を鳴らしながら広告・宣伝を行う職業の人々の事です。 日本特有の街頭宣伝業で、別名「東西屋〔とうざいや〕」、「広目屋〔ひろめや〕」とも言われています。(※)鉦 銅の合金などで作られた平たい円盆形の打楽器。京都祇園祭の祇園囃子のコンチキチンの音色

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