松の戸(読み)マツノト

デジタル大辞泉 「松の戸」の意味・読み・例文・類語

まつ‐の‐と【松の戸】

松の木や枝で作った板戸または編み戸。松の下陰にある戸。まつのとざし。まつのとびら。まつのとぼそ。
「山深み春ともしらぬ―に絶えだえかかる雪の玉水」〈新古今・春上〉

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精選版 日本国語大辞典 「松の戸」の意味・読み・例文・類語

まつ【松】 の 戸(と)

  1. 松の木で造った板戸、または編戸(あみど)一説に、松の木の下陰にある戸。まつのとぼそ。
    1. [初出の実例]「松の戸をさしてかへりし夕よりあけるめもなく物をこそ思へ〈登蓮〉」(出典:続詞花和歌集(1165頃)雑)
  2. まつ(松)の門(かど)
    1. [初出の実例]「年のはもりの松のとに春を迎へてたちまちに」(出典:光悦本謡曲・老松(1430頃))

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