松右衛門帆(読み)まつえもんほ

精選版 日本国語大辞典 「松右衛門帆」の意味・読み・例文・類語

まつえもん‐ほまつヱモン‥【松右衛門帆】

  1. 〘 名詞 〙 江戸時代、天明五年(一七八五播磨国兵庫県高砂工楽(くらく)松右衛門が創製した帆布。太い木綿糸で厚手の丈夫な布地を二尺余りの広幅に織りあげたもの。従来の刺帆(さしほ)に対して織帆(おりほ)とも呼び、格段に丈夫なため以後帆布の代表的なものとなった。松右衛門。〔随筆・雲錦随筆(1862)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の松右衛門帆の言及

【高砂[市]】より

…1773年(安永2)の人口は8097人。港町にふさわしく,江戸初期にはこの町から朱印船貿易の天竺徳兵衛が出,江戸中期には播州産木綿糸をより合わせて織った松右衛門帆の発明者工楽(くらく)松右衛門が出ている。彼は択捉(えとろふ)島築港の功により幕府から〈工楽〉の苗字を与えられたものである。…

※「松右衛門帆」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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