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高砂 たかさご

大辞林 第三版の解説

たかさご【高砂】

スズキ目フエダイ科の海魚。体長30センチメートル 程度。体は細長く、紡錘形。体側に二本の黄色の縦帯があり、うち一本は側線の下方を走る。尾びれの両端の先は黒い。食用で美味。南日本を含む西太平洋に分布。

たかさご【高砂】

砂が盛り上がって、小高くなった所。砂丘。
◇ 兵庫県南部、加古川河口にある市。重化学工業が発達。相生あいおいの松で知られる高砂神社がある。⦅歌枕⦆
能の一。脇能物。世阿弥作。古今集仮名序の俗解に基づく。阿蘇の神主友成が、播磨国高砂の浦で、老夫婦に会って高砂の松と住吉すみのえの松が相生あいおいである故事を聞き、二人に誘われて津の国住吉に至り、住吉明神の来現を仰ぐという筋。和歌の徳をたたえ、かつ常磐の松に象徴される国と民の繁栄を主題とする。その一部は婚礼などの祝儀で謡われる。
◇ 台湾の異名。 〔書言字考節用集〕

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デジタル大辞泉の解説

たかさご【高砂】[地名・曲名]

兵庫県南部の市。加古川河口にあり、播磨灘(はりまなだ)に面する。重化学工業が盛ん。人口9.4万(2010)。→高砂神社
謡曲。脇能物世阿弥作。阿蘇(あそ)の神官が高砂の浦へ来ると、住吉(すみのえ)と高砂の松の精が現れての長寿と和歌の繁栄を語り、人の世をことほぐ。
に基づく種々の邦楽曲。長唄一中節など。
台湾異称

たか‐すなご【高砂/高砂子】

小高く盛り上がった砂地

たか‐さご【高砂】

フエダイ科の海水魚。全長約30センチ。体は長楕円形で、青みがかった背に2本の黄色縦帯がある。本州南部・東南アジア・インド洋に分布。食用。ぐるくん。
結婚披露宴で、新郎・新婦の座る席。高砂にちなむ。

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百科事典マイペディアの解説

高砂【たかさご】

(1)能の曲目。世阿弥作。古くは相生(あいおい)とも。脇能物五流現行。長寿を保ち得た夫婦の愛情と平和をたたえる曲として,古来祝福の能の典型とされる。前段は松の落葉をかく老人夫婦。
→関連項目千秋楽夢幻能

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結婚式・ウェディング用語集の解説

高砂

高砂(たかさご)とは、メインテーブルのことであり、新郎新婦が披露宴の際に座る席のことをいいます。ゲスト席よりも一段高くなっていて、新郎新婦の二人が金屏風の前に座ります。高砂とは、兵庫県高砂市にある高砂の浦のことです。老松の精が相生『相(あい)ともに生まれ、生きて老いるまで』の老夫婦になって現れたという故事にならった能楽曲で、国と民の繁栄を主題とし、その一部は婚礼などの祝儀で謡われます。また高砂とは、人生でいかなる困難があっても、人は元の姿に必ず戻っていく(つまり、めでたいところに納まる)といった意味もあります。高砂の松というのは、芽が出てからのち様々な風雪に遭って幹が曲がってしまったとしても、頭の部分は根元と同じ場にある姿のことを言います。これらの意味から、夫婦が一生添いとげるようにという願いを込めて婚礼の席で用いられるのです。最近では、あえて高砂を作ることをせずに壇や金屏風を外すことで、新郎新婦ふたりの席をゲストと近い配置で設けたり、金屏風の変わりにジョーゼット装飾にしたりするカップルも増えています。高砂‘たかさご’といい、新郎新婦が披露宴の際に座る席のことを言います。もともと兵庫県高砂市にある相生の松(同じ根を持つ2本の松)に、夫婦が一生添いとげるといった意味を持たせたことに由来しています。

出典 ウェディングプリンセス結婚式・ウェディング用語集について 情報

[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションの解説

たかさご【高砂】

石川の日本酒父祖が松任郷士・二階堂氏の末裔であったことから、酒名は松任の松に関係のある謡曲からとり命名。大吟醸酒純米吟醸酒純米酒本醸造酒などがある。平成14、15年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は五百万石など。仕込み水は白山を源とする手取川伏流水蔵元の「金谷酒造店」は明治2年(1869)創業所在地は白山市安田町。

たかさご【高砂】

千葉の日本酒。蔵元は「高砂酒造」。現在は廃業。蔵は銚子市野尻町にあった。

たかさご【高砂】

島根の日本酒。酒名は、酒造地の地名と隣の土地がそれぞれ「白砂」「高崎」と呼ばれていたことと、謡曲の「高砂」にちなみ命名。大吟醸酒、吟醸酒、純米酒、本醸造酒、普通酒をそろえる。平成8、9、12年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は山田錦など。仕込み水は自家井戸水。蔵元の「財間酒場」は寛政3年(1791)創業。所在地は鹿足郡津和野町中座。

たかさご【高砂】

静岡の日本酒。酒名は、縁起の良い松を謡った謡曲「高砂」に由来。能登杜氏山廃仕込み、再仕込みなどで酒を醸す。大吟醸酒、純米吟醸酒、吟醸酒、純米酒、本醸造酒、普通酒をそろえる。平成3、8年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は山田錦、美山錦、五百万石。仕込み水は富士山の伏流水。蔵元の「富士高砂酒造」は天保2年(1831)創業。所在地は富士宮市宝町。

たかさご【高砂】

佐賀の日本酒。加水せずに瓶詰にする「庫出し原酒」はアルコール度数19%の重量感のある酒。ほかに本醸造酒など。仕込み水は天山山系の伏流水。蔵元の「小柳酒造」は文化年間(1804~18)創業。所在地は小城市小城町上町。

たかさご【高砂】

三重の日本酒。平成7、16、18、20年度全国新酒鑑評会で金賞受賞。原料米は山田錦など。仕込み水は自家井戸水。蔵元の「木屋正酒造」は文政元年(1818)創業。所在地は名張市本町。

出典 講談社[日本酒・本格焼酎・泡盛]銘柄コレクションについて 情報

デジタル大辞泉プラスの解説

高砂

山梨県南アルプス市で生産されるサクランボ早生。果実の大きさは6グラム程度、形は短いハート型。果肉乳白色で、甘みと酸味のバランスがよい。アメリカ由来。

高砂(たかさご)

三重県、木屋正(きやしょう)酒造合資会社の製造する日本酒。

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世界大百科事典 第2版の解説

たかさご【高砂】

(1)能の曲名。脇能物。神物世阿弥作。シテは住吉明神の神霊。九州阿蘇の宮の神主(ワキ)が京に上る途中,播磨の高砂の浦に立ち寄ると,松の木陰を清める老人夫婦(前ジテ・ツレ)に出会う。老人は,この木が相生(あいおい)の松であると教え,自分は摂津の住吉の者で,このうば)が当地の者だからいわれを詳しく知っているという。この夫婦の別居を神主は不審に思うが,老人たちの説明によると,妹背の仲は住む所などにかかわりがなく,高砂の松と住吉の松も,相生の松といって夫婦の松なのだという。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

高砂
たかさご

東京都葛飾区中部の地区。中川に沿い,水田を宅地に転換した住宅地。京成電鉄高砂駅があり,金町線が分岐する。

高砂
たかさご

能の曲名。古くは『相生 (あいおい) 』『相生松』。初番目物,脇能世阿弥作。春の初め肥後国阿蘇宮の神主友成 (ワキ) が都へ上る途中,播州高砂の浦で,松の木陰を掃く老翁 (前ジテ〈小牛尉の面,尉髪,水衣,白大口,サラエ〉) と老婆 (ツレ〈姥の面,姥髪,鬘帯,水衣,唐織,杉箒〉) に会い,高砂の松と住吉の松を相生の松といういわれや,松がめでたいことを説かれる。やがて2人は松の精であると名のって小舟で去る。友成が住吉へ行くと住吉明神 (後ジテ〈邯鄲男の面,黒垂,透冠,金緞鉢巻,袷狩衣,白大口,扇〉) が現れて,神舞を舞い,めでたい御代をことほぐ。代表的な祝言能。小書 (こがき) が多い。近世の邦楽に大きな影響を与えた (→高砂物 ) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

高砂
たかさご

能の曲目。初番目・脇(わき)能物。五流現行曲。世阿弥(ぜあみ)作。古い名称は「相生(あいおい)」。『古今集』の序の「高砂、住江(すみのえ)の松も相生のやうに覚え」ということばを核に、和歌の徳と、夫婦の愛と、長寿の喜びと、国の繁栄の永続を祝い、真の脇能、正式な祝福の能とされ、また能の代表作として昔から愛されてきた。江戸時代には、徳川家の旧姓が松平であったため、松にちなむこの能は、とくに重んじられた。将軍家の正月祝いの行事として、この能の「四海波(しかいなみ)」とよばれる「四海波静かにて。国も治まる時津風(ときつかぜ)。枝を鳴らさぬ御代(みよ)なれや」の一節を、観世大夫(かんぜだゆう)が平伏して謡うしきたりがあった。
 肥後(ひご)国(熊本県)阿蘇(あそ)の宮の神主(ワキ、ワキツレ)が登場し、播州(ばんしゅう)(兵庫県)高砂の浦に着く。そこへ木陰を清める老人夫婦(前シテとツレ)が現れて松のいわれを述べる。尉(じょう)と姥(うば)は高砂と住江と場所を隔てても通い合う相生の松の夫婦愛を語り、われわれがその2人、住江で待つと告げて沖に消える。新造の舟に乗って神主たちは「高砂やこの浦舟に帆を上げて」と船出をし、住江に着く。住吉(すみよし)明神(後シテ。神松の精とする流儀も)が現れて、さっそうと神舞を舞い、祝福を与えて終わる。後シテは昔は老体の神であり、やがて荒々しい神の演出となり、現代のように憂愁味を帯びた若い神の姿になったのは室町時代の末とされる。長唄(ながうた)、地唄(じうた)、箏(そう)曲、一中節(いっちゅうぶし)、うた沢などに高砂物とよばれる系列を生んでいる。[増田正造]

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動植物名よみかた辞典 普及版の解説

高砂 (タカサゴ)

学名:Caesio diagramma
動物。フエダイ科の海水魚

高砂 (タカサゴ)

植物。バラ科の落葉小高木。ナデンの別称

出典 日外アソシエーツ「動植物名よみかた辞典 普及版」動植物名よみかた辞典 普及版について 情報

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